【活動報告】1/17(土)のあそびば桑園

すっかり報告が遅くなってしまいました。
これから順次報告をアップしていきます。
今年度最後の活動は3/21(土)のあそびば桑園です。3連休の中日ですが、ぜひあそびに来てくださいね〜。

まずは1/17(土)のあそびば桑園のご報告。
天気が良かったのもあり、118名が遊び場で過ごしました〜。

■いっぱいは楽しい
ひたすら雪玉づくりに明け暮れる1団。
なんかたくさん並んでいると、それだけで楽しいですね。
雪玉づくり器をしっかりと握っている姿に思わずほっこりします。

この雪玉、別に雪合戦をするためではないのです。
ままごとにも使われるわけでも、何かに使われるわけでもありません。
ただただ作る。
作った結果が並んでいるだけなんです。

強いて言えば、並べるために作っている、とも言えなくは無いのですが
たぶんそうじゃなくって、作っている過程が楽しい。
その楽しさを味わうためにやっているのです。
結果が目的ではなく、手段(過程)が目的なのです。

遊びってそういうとこから始まります。
なので「何を作るの?」とかは聞いちゃいけない、ってわけではないのですが
本質では無いのです。

もちろん、それを問いかけることによって、新たな発想につながる事もあります。
けれど、それは外側から無理やり引き出そうとする事(エンパワーメント)であって
そういう部分は教育と呼ばれます。

私たちがやっている事はその子自身のモチベーションだったり、今楽しんでいる気持ちだったり、その瞬間の経験を大切にしたい。
言ってしまえば「無目的な時間の確保」ということでしょうか。
教育活動と遊びとは、そうした違いがあります。


■山をつくる
ちょっと手持ち無沙汰だったので、雪山を作っていると
台湾からの留学生のTさんから「何作ってるんですか?」との呼び声。
ほら来た(笑)

普通の方なら「雪山つくってるんですよね〜」と流すところなんですが
彼女は学びに来ているので、ちょっとだけさっきの事をレクチャーしました。
結構響いた事があったみたいで、なるほど〜という顔をしていました。

そんな事をやっていると、こども達が寄ってきました。
「何してんの〜」
「んー、雪集めてる〜」
「やるやる〜」
そう、こども達はこういう反応なんですよ。
その行為が楽しそうかどうか、それだけで判断してきます。
何を目指してるか、という事を意識しだすと
それが大人への階段なのかもしれませんね。


雪山が出来てくると、固めよう、と体当たりしてみせます。
そうするとそれを真似したり、雪山に登ってみたり。
最終的にはソリで滑ってみる、が始まりました。

いい感じに固まってきたところ
「よし、掘ってみようか」と掘り出しました。
ちょっと遠巻きに見ていたこども達も、掘り進んで穴が見えてくるとまた近寄ってきました。
そのタイミングを見計らって「やる?」と聞くと「やりた〜い!」との返事。

その後は複数人の子が入れ代わり立ち代わり掘っていました。
もうこうなったらプレーワーカーの出番はおしまい。
あそびをこども達に手渡せた、という状態になるのです。


■文化の伝承
「キラビー作りたいんだけど」
結構人気です。キラビー。
「キラキラしたビー玉」だから「キラビー」なんです。
加熱したビー玉を急冷して内部にヒビが入ると、光をキラキラ反射してとてもきれいなんです。
チラシに載せて以来、毎回誰かしら「キラビー作りに来た〜」という子がいます。
いつも来るような子はもうベテランの域です。

最近は「作りたい」という子には、もうすでに作り方を知っている子に
「教えてあげてくれない?」と言うと
「良いよ〜」と気軽に受けてくれる様になりました。


「そうそう、まず雪を用意して・・・」
「60数えるんだよ!」
「下に落ちちゃったかも。探そう」

などなど、ワイワイやっています。
遊びの文化って、こういう風に継承されていくんですよね。
彼らが大人になったとき、このキラビーづくりを思い出すときがいつか来るかもしれません。
そしたら、自分のこどもにも教える時が来るかも?
そんな未来でも町中の公園でこういう事ができる文化を継承していきたいですね。


■台湾生まれ、初滑り!
先の台湾からの留学生のTさん。
ソリで滑った事がないと聞きつけると、周りの子がニヤリと目を光らせます。
さっそく連れて行かれました。

台湾は沖縄よりもさらに南。
当然北海道のような積雪があるわけもなく。
雪遊びも経験がありません。


「キャ〜〜!!」という声が公園に響きます。
良いねぇ〜。

あそびば桑園のようなプレーパーク(冒険遊び場)は、
こどもが主役となれる遊び場でもあるのですが、
「大人の遊び直し」の場でもあると思います。

こどもの頃にやっていた、あるいはこどもの様に遊んでみる事で
自分の中の遊び心に再び灯をともす。
そうすることで、こどもへの理解が深まることにつながるのです。
「あ〜、こういうのが楽しいのか」
「そういえばそうだったな」
「そりゃそう思うよね」
身体を動かすことで心も動く。経験値も高まる。
とても生き物らしい行動だと思います。

滑ってきたTさんが帰ってきました。
「すっごく楽しかった!」


■かまくらが残せる遊び場を
そろそろ終了時刻。
かまくら遊びも人が離れて来た頃合いを見計らって
「さぁ、かまくらぶっ壊すか」
もう大ブーイングでした。

「ええ〜!?壊しちゃうの〜?」
「やだ!」
「もったいないじゃん」

うん。わかるよ。
こっちもおんなじ気持ちなんだよ。
でもね。結構もろく作っちゃたし、気温も上がってきてるから
壊しておかないと遊んで登った子がいたら崩れちゃうんだよ。
ずっとかまくらを見ておけないからさ。

「こういうかまくらを残せておける常設の遊び場を目指して活動してるんだけどさ、
まだまだ時間がかかって出来てないんだ。
だから、今日はまだ、壊さないといけないんだ。」
言ってて自分が、”大人としての意見”を言ってしまっている事に気づいて
とても悲しくなりました。
ほんとは彼らの側に立たなくてはいけないのがプレーリーダーのハズなのですが
彼らを説得しにかかっている。
まだまだ未熟な自分に対して、そんな感情が湧き上がってきます。

それを察したのか、まだまだ不満なんだけど
こども達がかろうじて引き下がってくれました。
ごめんね。
いろんな感情を込めてスコップを勢いよくかまくらに突き刺しました。

・・・・・・ボキッ!!

え?

なんとスコップが折れてしまいました。
まじか。
そんな事ある?

「折れた」
周りの子達は大爆笑。
それを皮切りにかまくらに群がって、みんな壊し始めました。


結果的には、そのスコップが折れた事で
彼らが吹っ切れるきっかけになりました。
そのおかげで、彼らからの信用を失わずにすみました。

でももしそのアクシデントが無かったら。
今どうなっていたかわかりません。

かつてやっていた遊び場で、彼らの信用を損ねてしまって
二度と来なくなった子たちがいました。
その時の言葉が未だにトゲのように刺さっています。
「結局大人の言う通りにしなきゃダメなんじゃん」

今回、神様がお目溢しをくれたのかもしれません。
遊び場づくりをする大人として何が出来るのか。
とっても考えさせられた一幕でした。



さて、この後は2/1(日)の知事公館、2/21(土)のあそびば桑園を実施しました。
そちらの報告はまた後ほど。

今年度最後の活動は3/21(土)のあそびば桑園です。
今年は雪解けが早そうですが、まだ雪は残ってるかな?
楽しみですね。

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