【活動報告】5/15(土)あそびば桑園

 今年度もあそびば桑園がスタート!
120人ほどが遊び場で過ごしました。ちょっと風が強くて肌寒さもありましたが、こども達にはなんのその。とっても元気に遊んでました。


■試作品、登場(したのですが)
コロコロキットの新しいものを出してみました。以前よりも薄く、小型化しています。とっても軽くなったのでスタッフには大好評。高さはそのままで幅を減らしたので、向こう側が見えやすくなってこども達にとってもといの先が見やすくなりました。
まだ試作品なので色が塗ってなかったりしますが、ちょっとカラフルな色にしたいな〜と思います。

ところがこの日はちょっと風が強い日。
少し強めの風が来ると、板がバタンと倒れます。板が薄くて重量が無いお陰で、倒れてきてもたんこぶ1つ出来ないような状態なのでそれは安心なのですが、どうにも遊び道具の土台としてはうまくいってません。
うーん。どうやら軽くしすぎたようです。もう少し分厚くしてどっしりしないと風に負けてしましますね。ある程度の重量はやっぱり必要なようです。あまり薄くても割れる危険性がありますし、作り直しですね。

そんな大人の悩みは知らず、こども達はバタンと倒れるさまを見て喜んでます。
うーむ。まぁ楽しむ顔が見れたからいいかあ。
次回までに新しい物作れるかな?天気次第です。


■あおぞら茶話会スタート!
去年室内でやった茶話会。どうせならあそびばの中でやっちゃおう!と公園でみんなでお茶をしました。あそびば桑園はこどもが主役の遊び場なんですが、その一角に大人の場所も登場です。引っ越ししたばかりで知り合いがいない相談にのったり、小さなお子さんを抱っこしたお母さんのちょっとした休憩所になったりしました。

スタッフののりちゃんも「初めはどうなるかな〜と思ったけど、楽しかった。やってよかった。」との感想でした。


こうした場所は、こどもを連れて来る幼児の保護者の方の居場所となります。屋外の子育てサロンのような感じですね。保護者もこうした安心できる場所があると、こどもを見る目が穏やかになります。こども達が自由に遊べる遊び場を作るにあたっては、結構重要な場のデザインとなります。
じっさいに乳幼児2人連れで来たお母さんが2人見るのは大変なのですが、茶話会に参加しながら、高校生のボランティア達と遊ぶ自分の子を眺めながら「お兄さんお姉さんが一緒に遊んでくれるのはとっても貴重な機会。とっても嬉しい」と落ち着いた時間を過ごす事ができました。

次回のあそびば桑園内でも10時30分から11時30分まで開催しています。ぜひお越しください。

■ドロ団子ブーム到来!
今回も大通高校のボランティアが4名ほど参加しました。ふと見るとみんなで泥団子を作って、「俺のほうが上手!」「いや、ボクのほうがキレイ!」とこども達と同じ目線で”おらが自慢”をしていました。
泥団子を作るのはあそびば桑園ではあまりこれまで見なかった光景だったので新鮮でした。やっぱり高校生だと距離感がぐっと身近になりますね。


桑園あそびばプロジェクトでは、現在遊び場で活動するボランティアをあえて募集していません。それは運営団体自体がボランティアですし、よその地域からボランティアを受け入れてやり続けることは互助の関係からはかけ離れていく、手間も大変かかるという理由からです。(遊び場づくりの専門家であるプレーリーダーは別ですが)

ですが、地域の高校生のボランティアはその例外としています。学生のほとんどは他の地域から来る子達ですが、単に学校へ通うだけではなくてこの桑園でいろんな物を持って帰ってもらえたら、という意味で受け入れを行っています。
中にはあそびば桑園で自分より年下の子と関わるのは初めて。どう関わったらいいのか分からない。という子たちもいますが、そうした葛藤が彼らの将来の宝になると願っています。


■引っ張れ〜!(大人編)
台車に乗ったこども達がいました。「引っ張って〜」と言うこども達。お父さんお母さんはどうみても疲れる作業になるので、ちょっと及び腰。
そんな様子を傍目で見ていたので、ちょっとロープを持っていきました。

「ほ〜れ、魚釣りだあ」とロープを垂らすと、魚になったこども達がロープを掴みます。その瞬間に「よーし引くぞ〜」とゆっくり引くと、離されまいとロープをしっかりと掴むので、結果的に台車ごと引っ張られる事になるのです。こども達も「ああ、こういう遊びね」と塩梅を読んで、強く引っ張ったり、時には引っ張らずにロープを離したりといろんな遊びが展開します。


しばらく引っ張って折り返し地点に来て、さぁ次はどうなるのかな?と立ち止まったところでお父さんから「代わりましょうか?」と声をかけてもらいました。
スタッフは他の仕事があるだろうからと思ってくれたのか、楽しそうだからおもわず自分もやってみたくなったのかは定かではありませんが、どちらにしても答えは「じゃあお願いします!」です。

今度はお父さんが遊びのヒーローとなりました。こういうのを「遊びを手渡す」と言います。遊びはあまり大人主導では無い方が良いのですが、こうした形で保護者やこども自身にいかにスムーズに渡せるか、みたいなところがプレーリーダーの腕の見せどころだったりします。
今回は保護者の方から声をかけていただいたので、とっても良かったです。その後も楽しそうに遊ぶ親子の姿がありました。


■引っ張れ〜(こども編)
ある遊びをしていたら、その後にこども達が真似をしだすというのは良くある事です。発達心理的には「模倣」というそうですが、こどもの本能ですね。けれど、大人のやっている事に力や技術が足りなかったりして、うまくいかない事が多かったりもします。そんな中、諦める子もいれば、新しいなにかを見出す子もいたりします。

先の親子が台車からいなくなってからほどなくして、べつの子達が遊び始めました。
「ロープは?」「無い」「えー、どうしよう」なんて会話が耳に入ります。さてさて、彼らはどうするんだろうか?と遠目で見ていると、まさかのアイテムが登場しました。


竹馬です。
足を乗せる出っ張りを台車に引っ掛けて引っ張りはじめました。最初は一人で引っ張ってたのですが、どうもバランスが安定しない。それを見ていた別の子が、もう一本の竹馬を持ってきて引っ張ります。
「動いた!」
「すげ〜」

もし最初のロープが無いと言い出した時点で、ロープを探して渡していたらそれはそれで楽しかったと思います。ですが、こうした風景は見られなかったかもしれません。思わず手(や口)を出したくなるのをグッとこらえる。それだけで、こどもは遊びの天才ぶりを見せてくれます。とっても素敵な光景ですね。

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さて、次回は6月。

■桑園ご近所遊び
6/1(日)10時〜12時 JR桑園駅南側連絡通路

■あそびば桑園
6/21(土)10時〜16時

ぜひあそびに来てくださいね〜。


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