【活動報告】3/15(土)のあそびば桑園

  3月のあそびば桑園は、ちょっとお天気悪いスタート。

雪まじりの中荷物を出しているとちらほら遊びに来た人が。
お昼からは晴れ間が見えて、最終的には50人くらいがあそびばで過ごしました。

■無限マシュマロ「マシュマトリョーシカ」
たき火の定番と言えばやっぱりマシュマロでしょうか。
近所のスーパーへのマシュマロの売上に関して表彰されても良いのかも?
それくらいみんなマシュマロを持ってきます。

だいたいみんな直火に付けてしまうので、すぐ焦げます。
「焼けた〜」の声に、「焦げてるじゃん!」なんてツッコミが定番です。
ふと違う子がやっているのを思い出して声をかけました。

「なんか焼けた(焦げた)マシュマロの皮(?)をとったら
また焼けてない新しいの出てくるから、むいてる子いたよ」
それを聞いて早速そろ〜りと皮をハギハギ。

「出来た!」「すごい!」
と大喜びです。


「無限に食べれるじゃん!」
いや〜、どうかな〜。
笑いをこらながら
「マトリョーシカみたい」
とみんなではしゃぎました。
マシュマロのマトリョーシカだから「マシュマトリョーシカ」

絶妙な言いにくさが良いですね。

今度は何回むけるかの大会になったようです。
「10回むけた!」
おぉ〜。それは無限になるかも。


■捕まりました。
何も悪い事はしてないんです。
ただ、ちょっと綱引きをしてただけなんです。
「大人げない!」
「強すぎる!」

そんな理由でぐるぐる巻きにされました。
気分はチャーシューです。


スキを見て脱走していたのですが、その度に捕まります。
面白いのは、毎回巻き方が変わるところです。
今度は逃げられないように足を重点的に縛ろう、とか
めっちゃ強く縛ろう、とか
片足ずつ巻いて八の字に縛っしゃおう、とか。

・・・いや、そういう趣味じゃないですよ。

あそんでると、同じ様に見えていても
とっても小さな試行錯誤があります。
それが楽しいですね。

「また逃げた!」
「捕まえろ〜!」


■やってあげるが面白い
そりを引っ張る遊びをすると、はじめのうちは「僕も乗る〜」と
そりに人が群がります。
でもそのうち、「僕(私)が引っ張る!」という子が必ず出てきます。

大人的には「滑ったほうが面白いのでは?」と思うかもしれませんが、
決してそんな事はないんです。
「引っ張ってみたい!」
「引っ張るほうが面白そう!」
なんて気持ちがあふれています。


まぁ大体がうまくひっぱれずに転ぶんですけどね。
でもそれが面白い。
「どうやったら転ばないように引っ張れるか?」
そんな試行錯誤が始まります。
時には
「わざと転ばせて楽しむ」
なんて事も。

そんな時に
「ちゃんと引っ張らないとダメだよ」
「引っ張ったげようか」
なんて、ちょっと無粋かも。
こども達だけの遊びの時間も大切にしてあげたいですね。


■昔取った杵柄
かつての少年少女が、かつての行動を取ってそれがこども達の遊びにつながる。
そんな事が遊び場ではよく起こります。

冬場に散乱している折れた枝。
そのままにしているとちょっと危なかったりするので、集めて処理したりしています。
そんな中、とある民生委員さんが結構太い枝をボキボキと足で折り始めました。
「昔はよくやったもんよ〜」
と軽快な動きでやります。
あ、ちなみに女性です。

それを見ていた男の子が
「僕もやってみたい」
と声をかけ、すっと棒を渡しました。


遊び場での大人というのはかくあるべきですね。
 自分の遊び心を思い出して、率先してやってみる。
 それをこどもが真似したがる。
 すっと遊びを手渡す。
この一連の動きをプレーワークと言います。

そしてこのプレーワークを修めた人をプレーリーダー(プレーワーカー)と言います。
地域の人がプレーリーダーであると、こどもの遊び環境はとっても豊かになりますね。


■幼児とたき火
トコトコトコっとたき火のドラム缶へ近づく幼児。
お父さんがその後ろをついて歩いています。

大丈夫かな?と思う瞬間です。
ドラム缶コンロの中心部で薪を燃やしているため、
コンロの外側はそこまで熱くはないのですが
転倒したり中心部に手を伸ばすと大きなケガになりかねません。

通常だとサッと緊張が走る場面です。


で、私は何をしてたかと言うと、写真中央にいますが
たき火で焼いたパンを頬張ってました。

というのも「この子ならある程度は大丈夫」という見立てがあったからです。
遊ぶ様子を見ていると、ずいぶん加減が出来ている。
幼児(2〜3歳?)にしては、危ない事に対して危機管理が出来ている。
無茶な事もしないし、何が危ないかも判断出来ている。

後はたき火の危険性を認識できているか。
それを観察してました。
その上で「大丈夫」と判断。
まあお父さんがすぐそばに居たのも大きいのですが、
どうやらたき火(火)の危険性についても認識できている模様。
「すごいなこの子」と思いながら、警戒レベルを下げていたところです。

相方のプレーリーダーはこの場面を見て、帰りの振り返りにこう話していました。
「幼児がたき火をする、という場面があるとどうしても危ないのではと思ってしまうが、
それは1人1人の事をしっかり見てない事だと気がついた。ある子は出来るし、ある子は出来ない。それをしっかり見極めていく事が重要だと思った。」

こども達の行動から学ぶ事は本当に多いです。


さて、2024年度のあそびば桑園はこれにて終了です。
今年度も大きなケガなどなく、たくさんのこども・大人が遊び場で過ごしました。
ぜひぜひ来年度も活動を応援してもらえると嬉しいです。

2025年度の予定はこちらのページをごらんください。

(文責:てんぷら)


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