【活動報告】桑園ご近所あそび(8/18)

 さて、みちあそびの2回目となる「昼夜あそび編」の活動報告です。
30℃前後が続いたお盆前と比べてちょっと涼しくなったあ盆明けの8/18に行いました。
昼は50人ほど、夜はなんと300人くらいの参加者がありました。

■ハコ車
今年も活躍、ハコ車です。
幼児2人で遊ぶ姿を見て「こどもでも押せるんだ」とちょっと発見もありました。
コロコロコロと楽しそうに動かしています。
中に入ってる子は緊張してたのかな?ちょっと固まってるぽかったですが・・・。


このハコ車、お父さんが活躍するツールでもあります。
小さい子だと1人で乗れないので乗せてもらったり、「押して〜」の声に答えたり。
なので、こども同士でも遊ぶ姿にそれはそうかと改めて思った感じです。
「やってみたい」と同じくらい「やってあげたい」もあるのです。



■魔法の粉
だいたいこのみちあそびでチョークを出すと、なぜかひたすら粉にする子がいます。
もう100%くらいの割合でいます。
今回、こどもに先んじて大人が率先して粉にしてみました。
うーん。何が楽しいんだろう?
今ひとつわからずひたすら粉にしていると、こども達が寄ってきました。
「何してるの?」と聞くので「魔法の粉を作ってる」と答えると
「やる!」の一言。
そこからは一心不乱です。
「うわぁ〜、すぐに(チョークが)減る〜」
「見て〜、こんなになった〜」
やっぱり面白がり方はこども達のほうがはるかに上です。


これは負けてられない!と
「見て見て〜」(と言って粉を吹き飛ばす)
「いいこと思いついた」(と言って粉に手を付けて手形を地面につける)
遊びの引き出しを開けていきます。
吹き飛ぶ粉を見て「うわぁ〜〜、すごーい」
地面の手形を見て「骸骨みたい〜!」
と盛り上がったあと、粉を混ぜ始めます。
「見てこれ、すごいよ〜!」
やはり彼らは遊びの天才なのです。



■水遊び開放!

正直プールを出そうか迷ったくらい涼しかったのですが
「まぁ、入るかどうかを決めるのはこども達だよな」と出してみました。

はじめ遠巻きにこども達は水に触ってみたりバケツに汲んでみたりしていたのですが、
なんかもうちょっと遊びたいなと思って、裸足になってプールに浸かりました。
うーん。ひんやりして気持ちいい。
そう、それがすべての始まりだったのです。

どうもその行動が「こいつは濡れてもいい人なんだ」とこども達のスイッチが入ったのか
水をかけてきます。
はじめはちょろっとかけてくるだけだったのですが、こちらが怒ってこないのを見てだんだん行為がエスカレートしてきます。こども達も始めからむちゃくちゃするのではなく、必ず段階を追ってきます。はじめは手でちょっとかける。次は下半身を狙ってかけてくる。その次は上半身。最後は顔をめがけて。でそれで終わらず滝のようにバケツに入れた水をかけてきます。
もうそれこそ自分が濡れるのもお構いなしになってきます。
よーし。そろそろだな。


「人に(水を)かけるって事は、かけられても文句は言えないってことだゾ〜」
と水をかけ返します。これも言葉ではこう言ってますが、こどものリアクションを見ながら行っています。ほんとにかけて大丈夫か。嫌がらないか。どこまでやって大丈夫か。
見ると「来るのか?来るのか?」と期待を込めた表情を返してくるので、こういう時はそれこそ思いっきりいきます。

もう後はおわかりですね。
水浸しです。
頭の先から足の先まで水浸し。

その姿に触発されたのか、高校生のボランティア達もその輪に加わります。
「着替えあるの?大丈夫?」と声をかけると「大丈夫です!」の返事。
ぜったい大丈夫じゃないだろ〜、と思うのですが、まぁタオルはたくさん持ってきたからいいか。と見守る事に。

こども同士も「かけたらかけられるんだぞ〜」と。
こらこら、真似するんじゃないよ。
学習能力の高い子達です。

テンション高くなった子がホースを空に向けて放ちます。
雨のように降ってくる水に大はしゃぎ。しまいに歩道の方まで水が飛んでいくので、外側で見守っていた大人達がどう思うかちょっと不安になったのですが、杞憂でした。
みんなニコニコと見ながら、なんならちょっと水に濡れるのを楽しみながら過ごしていました。
そんな大人たちに囲まれる遊び場は最高ですね。
こういう環境が広まれば、きっと遊び場なんてわざわざ開かなくてもよくなると思うのです。



■水遊びの後は水遊び
今回は17時に道具の入れ替えを行います。
ちょっと早いかなと思ったのですが、16時30分頃にプールを片付けることにしました。
とは言えそのまま片付けるのは反対が起こりそう。
ふむ。

そこでチョーク遊びのときに「今日は17時に帰るから、そのときに水で消したい!」と言っている子がいたのを思い出しました。
通常ならホースを持って来てそれで消しちゃうのですが、いい事思いつきました。
そう、プールの水を使えばいい。

さっそく「チョーク消そうかな〜」と言うと、例の子も含めて数人が「やるやる〜」と。
散々プールでの水遊びを堪能したので満足していたのか、遊びを切り替えます。
プールから水をバケツで汲み出しつつ、デッキブラシでゴシゴシ。
チョークを消したいこども達
プールを片付けたいスタッフ達
そろそろ水から上がってほしかった親達
三者三様の思いがうまく噛み合ってスムーズに移行しました。


ほのかに暖かい日差しが水に濡れた体を温めてくれます。
そんな中こども達から「いい事思いついた!」と声が上がります。
ぜったいロクでも無い事なんですが、黙ってみてると水を道路脇に貯め始めます。
いやいや、排水溝に流したいんですけど・・・
また「いい事思いついた!」の声。
今度はなんだいと振り返ると、「排水口をきれいにする!だからここに水ちょうだい!」と目をキラキラさせます。
いやいやいや、汚れた水でやってくださいよ。

「彼らの「いい事思いついた」はだいたいロクでもないですよね」と保護者の方と盛り上がりました。
水遊びを終えたと思ったら、また別の水遊びが始まったようです。



■花火でご近所交流
さて、18時からは花火タイムの始まりです。
焼き芋とカートンドッグでスタッフもお腹を満たしつつ、受付開始。
ことしは受付場所を2か所にしたのでスムーズに始まります。
去年よりも多くの人が来たのですが、受付で込まなかった為か去年より混雑感は感じませんでした。
こういう公で花火ができる場所というのは、ほんとに今求められているのだなと毎回思います。ぜひ都会に住むみなさん、検討してみてください。


ボランティアさんから「風や花火の突っ込みすぎでローソクが消えるので、その都度つけ直すのが大変」という声が上がっていたため、今年から着火道具を出来るだけ用意してもらうことにしました。(ない人はろうそくでつけてもらう)

それでもボランティアさんが真面目にろうそくをつけるので、ちょっと考え方を変えました。
受付で「もし火が無い方がいたら、ぜひ融通してあげてください」「ろうそくの他に周りの方に火を借りるなどうまいことやってみてください」と伝えることにしました。
すると、お互い火の貸し借りをする姿がみられました。
お互い知らない人通しかもしれないのですが、ちょっとしたやりとりがそこで生まれたこれは間違いなくご近所交流だと思います。

どうもこの花火タイムをもうちょっとなんとかしたい(できるだけルールを決めないでやりたい、あそびばみたいに交流できる部分を考えたい)と思っていたので、これは嬉しい効果でした。そこで知り合うまでいかなくても、だれかのためにちょこっとだけ役に立つ事をする、困っている事を伝えてちょっとだけ迷惑かける事をおそれず頼ってみる。これこそ互助だよな〜と。あそびばではとても大切な事なのです。



さて、次回は桑園公園に戻ります。
9/21(土)あそびば桑園です。
時間はいつもどおり10時〜16時です。

また、あそびば茶話会が9/2(月)に行います。
こちらもぜひお時間合えばお越しください。
茶話会の詳細はこちら

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