【活動報告】6/18(日)のあそびば桑園

6/18(日)に開いたあそびば桑園の様子です。
けっこう天気が怪しかったのですが、なんとか保ってくれました。
来場もおよそ130名ほど。
なんだかすっかり3桁が当たり前になってきてちょっとビックリです。
そんなに混んでるように感じないあたり、桑園公園の懐の深さを感じます。

■怪獣とマイホーム
年に何回かブームがやってきます、ダンボール怪獣。
小学生たちが大きめの被り物をつくり、幼児たちがそれを家にしていきます。
このあたりがなんというか、とっても遊び場(プレーパーク)っぽいですね。

こういう遊び場でないと「誰かが作ったものだからダメだよ」なんて事になりがちなのですが、不思議とここではそういう声はあまり起きません。
「なんか楽しそうなものがある。楽しそう〜〜」と、ほぼ本能のまま動きます。
たまに他のところで遊んでた子が帰ってきて「あ〜、こわれてる〜」なんてこともあるんですが、「まぁ、置きっぱなしにしてたしな〜。また作るか!」とすぐ切り替える場面もよく見られます。そういう切り替えの良さ、落ち込んだ気分をすぐに前向きに変換する力(レジリエンス・回復力)みたいなものは、こういう自律的な遊び場で育まれるものなのかもしれません。

■危なく見えても
 桑園公園にはゆるやかな斜面があります。雪が積もる冬には初めてスキー板を履く子の練習場所になってたりするのですが、夏は鬼ごっこや保育園児たちのお散歩場所になったりします。
で、あそびば桑園ではコロコロキットを設置したり三輪車で下ったりと、自由に遊ぶ姿が見られます。そして今回はついに台車で滑りおろうとする子ども達がいました。
「台車で坂を滑る」という文言だけ聞くと、「なんて危ないことをしてるんだ」と思われるかもしれません。さてさて、どうでしょうか。

スタッフ(世話人・プレーリーダー)が遠目に見ながら、見守ってます。
大丈夫なのかな?あれ。と思いながら「経験上多分大丈夫なはず」「載ってる子はけっこう遊び慣れている子ばかり。うん、いけそう」「最悪コケたとき、角で頭打つくらいだな」「降るときちゃんと斜面の方見てるな」などと頭を巡らせながら、台車が動き始めます。
と、意外にスピードが出ない。
ああ、これなら大丈夫だわ、とスタッフ間で緊張がほぐれます。
でもちょっと遅すぎない?
別の心配が出てきますが
「うわ〜、楽しい〜〜!!」
載ってるこども達は大満足のようです。

■チョークの絵とシャボン玉
スタッフが子どもの頃、昭和の頃ですが、家の前の道路も遊び場の一部でした。
その頃はローセキで絵を書いたり、ビニールプールを出したり、いろいろな事をしていました。
今、なかなかそういう環境も無かったりします。
そんな中、あそびばではチョークを書いたり、シャボン玉を膨らましたり。
おお、なんか近所の遊び場だ。

遊び場を開いている大人が何を言ってるんだ、という感じですがそう感じられるくらい、なんでしょう、その光景が当たり前になってきたと感じる一幕がありました。
チョークは書かれた跡が残ることで、場の雰囲気を出すことが出来たりします。
次の子が書き足したりすることもよくありますね。
シャボン玉のいいところは、飛んでいく所。
離れていくと後は風まかせなので、人間のコントロールできないところを楽しむ所です。
また、シャボン玉で遊んでない子も、その風で吹かれた泡を追いかけたりと副次的な遊びが発生する所。
遊びと遊びがつながる所が、これらのとてもいい所ですね。
近所の遊びってそうだったかも。
あそびば桑園は、そんな環境を守っていく活動でもあります。

■高校生と小学生と大人と
今回、大通高校からなんと8名もボランティアが。
小学生たちからとてもパワーを貰ったようです。
つい数年前は自分たちも小学生だったはずなのですが、忘れてしまう気持ちがあるものです。
年配のボランティアさんも若い世代と話せるのが楽しいみたいで、しょっちゅう声をかけている場面を見かけました。

これだけ大人がいるのがなんだか少子高齢社会の縮図なのですが、あそびばではほぼみんなが対等です。もちろん年齢や立場があるので完全な対等ではないのですが、お互いの存在や人格を認め合う雰囲気があります。相手の話を聞いて感想を言ったり、疑問を聞いてみたり。「〇〇ねばならない」のような妙な正義感や価値観に凝り固まること無く、また保護者としての責任があるわけでも無いので、とても楽でいられる関係性の空間がそこに生じます。
これを日常的に出現させたい。それが団体の願いでもあります。

■山で綱引き
公平?そんなの関係ないのです。
とにかく引っ張ってみたい!
そんな山の上と下の綱引きが子ども達の中で始まりました。

綱引きは平らなところでするもの、という大人のジョーシキをやすやすと乗り越えて行きます。何事もこういう若者のパワーを発揮できる場所、それを許容できる大人でいたいと思いますね。


さて、次回は7/15(土)の開催です。
そして、8月は4年ぶり!桑園ご近所みちあそびを開催することになりました。
こちらはそれぞれまた別途ご案内しますので、ぜひぜひ来て下さい。
そして、ぜひこういう環境を現代で確保していく仲間を募集しています。
よろしくお願いします。




















 

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