【活動報告】3/19(日)のあそびば桑園

HPでの告知は遅くなっていたのですが、チラシは配布していたおかげか当日は100名を超える参加者が来ました。とてもあたたかく、まさに小春日和。雪解けが早く土と雪が入り混じった遊びごたえのある1日となりました。

■雪解け遊び
雪の溶け始めはまだ地面が硬かったりするのですが、今年は雪解けが早かったこともあり地面はほどよく溶けた雪水で若干ふっくらした感じです。しかしまさかこれが後ほどの大きな遊びの伏線になるとは、このときはまだ知るよしも無いのでした。

札幌だと4月下旬〜GWくらいに雪が完全に溶け、桜が咲き、虫たちも活動し始めるという、冬の終わりと春との芽吹きが同時にブワッと来ます。それに釣られるのか人もとても活発になります。そんな先触れを感じる1日だったのか、子ども達の活動もとても活発でした。


■ブランコ登場
木と木を2本のロープで結ぶモンキーブリッジやハンモックを設置したのですが、もうひとつ面白いものが出来ないかと、別の木にロープを張りました。
が、枝の位置関係でちょっと低めにしか張れず、今ひとつ。
モンキーブリッジをもう一箇所作ってL字に曲がれるようにしたかったのですが、どうも難しそう。滑車ロープもロープを平行に張っているので当然あまり面白くない。
さてどうしようかな〜と思っていた所、前回「ブランコしたーい」という子がいたのを思い出し、ちょっと実験。
滑車を2つにしてスリングとカラビナでスイングする部分を作成。薪のちょっと平べったく鳴っているものをスイングの端っこに巻きつけ、簡易ブランコ完成。


木の間に張っているロープが低めな事、たわみやすい材質だった事もあり、高学年くらいの体重だと地面スレスレになり、上手く漕げません。その様子を見ていた低学年の子が、スイスイ乗り始めました。
なるほど〜、小さい子の方が遊びやすい。これはこれで面白い!
いつもはちょっとリスクを上げて遊びにくくする事で挑戦要素を作って、「出来ない体験」も生み出していたのですが、これは逆方向で「出来ない体験」が出来る。
高学年達がモンキーブリッジに群がる中、ちょうど低学年の子達のいい遊び場になりました。
こういうアプローチもあるのか〜と、ちょっと勉強になりました。


■泥水遊び
どう考えても今日は泥水遊びになるだろうな〜と思っていたら案の定。
東屋がちょっと低いので、そこに日中の暖気で溶けた水が貯まり始めました。
それを見てその水を掻き出そうと子ども達が四苦八苦。
途中から水路をどう設定すれば操れるかと高度な遊びに発展していました。


「靴びちゃびちゃになった〜」という子。ボランティアさんが心配してましたが、気になる子は家に一旦帰って長靴でもう一回やってくる姿にたくましさを感じた様子でした。これが彼らの生活圏にある遊び場の強さですね。
と、油断してたら私の長靴にも浸水。どうも穴が空いていたようです。あちゃ〜〜。


■治水工事
で、どんどんその泥水遊びが広がっていきます。
デッキブラシで落ち葉を避けながら水を誘導します。
大規模治水工事ですね。

4〜5年生の理科で流れる水の働きや状態変化を学ぶのですが、そんな事は遊んでいれば自然と頭に入ってくるのです。いや、それも正しくないですね。体得していきます。
学ぶために遊ばせるのではなく、遊びながら自然に身に付けていくのです。
これほど熱中できるのは遊びだからなんです。
学ぶための遊び(っぽいもの)ではこうはいかない。
こうした遊びの力で自分の力がどんなものなのかを自然で試しながら、自然の反応も感じる。これを自然との対話とでも呼べばいいでしょうか。
そして、子ども達の本能が働きかけるのか、もうこの遊びは無限に続いていきます。
飽くなき探究芯とはまさにこの事ですね。

■ロープ研修中
むしろ学ばなくてはいけないのは大人の方で。
モンキーブリッジなど現場では必須のロープワークをスタッフで研修しました。
私達は地域の有志で集まっているので、こうして集まる機会は貴重です。
なので、隙間の時間をつかってスキルアップ。
地道なトレーニングが子ども達の遊び環境づくりを支えます。


実は前回からちょこちょこ動画を撮っています。
スタッフの備忘録的な側面があるのですが、せっかくなので一般公開しようかと思っています。どうもこういう遊び場でやっている事ってあんまり動画で見かけないので、みなさんのお役に立てるといいなぁ〜と思っています。乞うご期待!です。

(文責:寺坂)










コメント