【活動報告】6/18(土)のあそびば桑園

 ここ数日ずっと雨模様だったのですが、奇跡的に土曜日は晴れて、あそびば桑園でもいろんなことが楽しめました。(雨の日は雨の日で楽しいんですけどね。)
気温が25℃近くあがる予報だったのですが、雨上がりだったためか意外にすずしく過ごしやすい1日になり、130人くらいがあそびばで過ごしました。


■ノコギリ魂
今回はたき火の薪にするために、いただいたイス(破損)をバラバラにしました。
その他に「これもつかえるんじゃない?」と地域の人に持ってきていただいた廃材が、子どもたちのノコギリ魂に火をつけたらしく、次々と取り掛かります。


ノコギリの持ち方など、何一つ教えてないのですが、子どもたちがあそびとしてやっている過程で次々と発見していく様子が見れます。「これこうやって持ったほうが切りやすいんじゃない?」「そうか、こうして切ったほうが楽だなぁ〜」「危ないからここ持つよ」「斜めだときりづらいな〜」「今度はこれ切れるかやってみたい!」

「教えない」だけで、こんなにたくさんのことを発見する子どもたちの姿に、初参加の団体スタッフがとても感動してました。あらためて、子どもたちのそういう姿に気付かされた気がします。

■穴の向こうに広がるのは
コロコロキットと名付けた玉転がしのキット。180cmのベニヤ板を真っ二つにして、切込み(スリット)を入れて組み立てられるようにしています。ベニヤ板には穴をあけて、そこにといをかけて傾斜をつけられるようにしたものです。本当はたくさんあると複雑なコースができて面白いのですけどね。午前中はたまたま(?)通りかかった保育園のこどもたちが群がって、めちゃくちゃ楽しんでいました。

この写真いつの間に撮ったのか、なんで撮ったのか覚えてないのですが、なんか子どもの習性を現してるなぁ〜、と感じました。
穴があるんですよ。そうするとですね、子どもたちはですね、覗くんですよね。
90cmというのがまた小さい子どもたちには絶妙な高さになっていて、がんばって上から覗くことも出来る。身を隠すにはちょうどいい高さだったりもします。コロコロキットは木のそばに設置しているのですが、そうすると大抵キットと木のすきまに入ったりします。
この「覗くの好き」「隠れるの好き」「狭いとこ好き」「転がすの好き」という子どもの大好き盛りだくさんセット。見てて楽しいですね〜。


■高校生は子どもなのか
地域にある大通高校の高校生が3人、ボランティアとして参加しに来てくれました。
ボランティアとして来てくださったとき、あまり細かいことはお伝えしていません。というのも、まずは現地の空気に触れ、「あ、そういや小さい頃こうやって遊んでたな〜」「遊ぶっていろいろ大事なんだな〜」と感じてもらうのがまず大切だと考えているからです。
今日来てくれた3人は三者三様で、子どもとの距離感や関わり方もまちまちでした。
ひたすら泥遊びをしていて、やってきた子どもたちと関わる子、積極的に子どもの中に混じっていく子、どうやって輪に入っていいか悩んで一歩を踏み出せない子。
大人から見ると子どもたちに近い彼らもいろいろ関わり方を悩みながら、自分なりのやり方を見出していきます。

高校生になると、あるときは社会人としての対応を求められるのに、別の場面では何も知らない子ども扱いされます。すごく中途半端な位置にいるわけです。その宙ぶらりんな社会属性を持って彼らは日々過ごして大人へと変わっていきます。ただ、子どもであろうと大人であろうと、同じそこにいる仲間(までは言いすぎかな。隣人でしょうか)として、対等な向き合い方を少しでもできればいいなと思います。

活動のあと、必ずふりかえりをいただくのですが、3人共「とても楽しかったです!」と元気よく答えてくれました。

■棒もう無いの?
桑園公園にはアスファルトの通路があります。
毎回チョークを持って行ってるので、そこは格好のキャンバスになります。
当然書いたものは消さないといけないわけで、毎回ポリタンクとデッキブラシを持って、15時くらいになると「仕掛け」が始まります。
ポリタンクの水をアスファルトに流し、デッキブラシでゴシゴシ。そうするとみるみるチョークは消え去り、通路はとてもきれいに。

そうするとどこからともなく子どもたちがやってきて「やりたい!」「やってみていいすか?」「棒どこ?もう無いの?」と群がってきます。
こうした"遊びのきっかけを作ってそれを子どもたち自身の遊びになるまで付き合う(そして離れる)"という動きを私達プレーワーカー(遊びを通して子どもと関わる専門家)は行いますが、この「手渡し」が最も早く終わるのがこのデッキブラシかもしれません。


我先にとデッキブラシを取り合って(たまにはゆずりあって)、通路をゴシゴシ。またゴシゴシ。水が無くなると「よっしゃ、オレくんでくる!」とバビューンと水場へと走っていきます。そしてまたゴシゴシ。

わりと高学年も好きなんですよね、これ。
この魅力ってなんなんでしょう。
やったことがパッと目の前の結果として現れるのが面白いのでしょうか?でも消しゴムかけだとそうはならないですし。単純な長物が好きなだけかも?(笑)


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他にもいろんな遊びが生まれ、人と人が関わる場面が生まれました。
弟を迎えに来た高校生のお姉ちゃんが「ボランティアしたいです!」なんて言ってくれる場面もあれば、昔働いていた自然学校でボランティアしていた子が親になって子どもを連れて遊びに来てくれたり(しかも自分たちの住むところでプレーパークを計画中とか!)。
とっても楽しい1日でした。

さて、次回は7/24(日)の予定です。
夏休みに入って最初の日曜日ですね。
夏休みにあそびば桑園をやるのは、実は今回が初めて(だったような気がする)なので、どんなあそびばになるか楽しみですね。

(事務局:寺坂)

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